返礼品の特徴
【折って、挟んで、縛って。美しい色と模様を紡ぐ、草木染の神秘。】
「白い布を折って、挟んで、縛って、順番に染色液につけるだけ。なんの道具のなかった時代にこのようなアイデアと技術で個性豊かなオリジナルの布をつくっていたと思うと、ちょっとワクワクしませんか」
そう語るのは、「水谷草木染」を営む水谷道子さん。かつて山の手入れをするボランティア団体に所属していたときに、間伐した杉の樹皮を剥ぐと現れる真皮のピンク色の鮮やかさに魅了され、「植物の色の魅力をいろんな人にしってもらいたい」と、草木染体験教室を始めました。
草木染とは、植物を煮出すなどして抽出した染色液に、綿や絹、羊毛など天然素材の布を浸して染める手法のこと。その歴史は古く、日本では縄文時代(紀元前1400年頃)から行われてきたとか。
「水谷草木染」では、村内で採れた草木を使って、ハンカチを染める体験ができます。体験時間は2時間程度。作業行程は次のとおりです。
①生地選び
水玉模様や波模様、菊柄など、約100種類揃っている白い木綿生地の中から、好きなものを選びます。
②講義
草木染には、二等辺三角形の古典柄、長寿を祝う亀甲柄、モダンな線対称柄、『鬼滅の刃』で人気の市松模様、みなぎる生命力を願うミツ鱗など、さまざまな柄・模様があり、それらを描くための技法があります(例:板締め絞り、村雲絞りなど)。
それぞれの技法と柄・模様、植物による色の出方を水谷さんから教わります。
③色選び、柄選びと模様付け
好きな柄・模様と色を選びます。染液は8色ありますが、それぞれの植物と色の関係は以下のとおりです。
◉セイタカアワダチソウ(葉・茎) → 檸檬色
◉玉ねぎ(皮) → 金茶色
◉クチナシ → 辛子色
◉スモモ(樹皮) → 紫色
◉枇杷(葉) → 薄桃色
◉赤米(稲) → 小豆色
◉茜(根っこ) → 茜色
◉栗(イガ) → 茶色
次に生地の折り方を教わります。
柄・模様によって、畳んだり、割り箸で挟んで輪ゴムで縛ったりなどの手順がありますが、それぞれ丁寧に教えてもらえるので、初めての方でも安心です。
④屋外で染色
準備ができたら、染色の開始です。
選んだ染液に生地をつけるとき、何重にも折られているので、しっかりと中まで液が染み込んでいるか確認します。
染め終わったらしっかりと生地を水洗いし、干して軽く乾かしたあと、アイロンをかけて色止めします。
⑤歓談タイム
自ら染めた作品を見ながら、お茶とお菓子で歓談タイムです。
でき上がった作品の、色あざやかなこと! 色や模様を自分で決めて自ら染めるというのは、本当に得難い、ワクワクする体験でした。古代の人々の発想力、工夫や知恵に脱帽です。なお、草木染は時間が経つと色褪せますが、同じ色で染め直すことも可能です。
明日香村の豊かな自然と対話するような気持ちになる稀有な体験。ぜひ、自分ならではのオリジナル作品に挑戦してみてください。
【水谷草木染】
奈良・明日香村で草木染体験教室を開催。代表の水谷道子さんは徳島県出身で、小さな頃から自然に親しんだ。結婚して大阪に住んでいた際に、学生時代に憧れていた「飛鳥」で自然活動がしたいとの思いが徐々に強くなり、明日香村へ移住。現在、森林インストラクターの資格を持ち、日本自然保護協会の自然観察指導員や山守の会、飛鳥川の原風景を取り戻す仲間の会などに参加している。
返礼品の詳細
- 内容量
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●【奈良・明日香村】草木染体験ペア利用券(ハンカチ)●
開催日:水曜〜日曜 10:00〜12:00/13:30〜15:30(要予約)
- 返礼品注記
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※本券は、1枚につき、2名様まで有効です。1名様でご利用の場合も、現金などの返金はできません。
※本券を利用する際は、事前にご予約いただき、「ふるさと納税返礼品」で利用する旨をお伝えください。また、予約状況により、ご希望の日程に予約できない場合がございますのでご了承ください。
※本券に、寄附者名、住所をご記入の上、当日ご持参ください。
※発効日より1年間有効です。紛失された場合、再発行はできません。
※返礼品・配送に関するお問い合わせは、水谷草木染(0744-24-5802)までお願いします。
明日香村 ふるさと納税についてのお問い合わせ
〒634-0142 奈良県高市郡明日香村橘
8時30分から17時15分(土・日・祝・年末年始除く)
TEL:0744-54-2001 FAX:0744-54-2440
メールでのお問合せ
furusato@tobutori-asuka.jp
この自治体について
ならけん あすかむら奈良県 明日香村日本のふるさと 明日香村
奈良県明日香村とその周辺は、飛鳥時代と呼ばれる6世紀末から8世紀初にかけての約100年間、一時期を除いて都が営まれ、日本の古代国家体制が形成された地域です。大阪府、京都府といった都市圏からも鉄道や自家用車で1時間程度でお越しいただくことができます。
村内には「大化の改新」の舞台となった宮跡、極彩色の古墳壁画を誇る高松塚古墳やキトラ古墳などの文化遺産が数多く存在し、万葉集にも詠われた自然環境と一体となって歴史的風土を形成しています。
昭和55年には明日香村における歴史的風土の保存及び生活環境の整備等に関する特別措置法(通称、明日香法)が制定され、国の特別立法で保全された他に類を見ない地域となっています。